1916年に航空機のエンジンメーカーとして誕生し、100年以上の歴史を持つドイツの自動車メーカー「BMW(Bayerische Motoren Werke)」。
日本では1981年に日本法人「BMW JAPAN」が設立され、高い走行性能と洗練されたデザインで男女問わず人気のある高級外車メーカーです。
「BMWに乗ってみたい、だけどなかなか手が出せない…」
このような方におすすめなのが、一定の月額料金でクルマを所有できる「マイカーリース」です。車両本体はもちろん、税金やメンテナンス費用も月額料金に組み込めるため、月々の支払いがフラットになり家計への負担を軽減できます。費用を抑えながら高級車を所有したい方におすすめのサービスです。
この記事では、BMW正規ディーラーのリースプログラムについて詳しく解説するとともに、街中でBMWをリースできるマイカーリース会社をご紹介していきます。
BMWのリースプログラムとは
BMWの正規ディーラーでは、より気軽にBMWライフを楽しむためのリースプログラムが用意されています。車両代やメンテナンス費用を月額料金に組み込む定額制で、さまざまな諸費用をまとめて一本化できます。
リース期間終了後は、自分の希望やライフスタイルの変化に合わせ、返却や乗り換え、買取などからフレキシブルな選択が可能です。
ここでは、BMW正規ディーラーが提供するマイカーリースの特徴をご紹介します。
選べる2つのリースプログラム
BMW正規ディーラーのマイカーリースには、以下の2つのリースプログラムがあります。
BMWオープンエンド・リース
BMWオープンエンド・リースとは、契約者自身が車両の残存価格を自由に設定し、その分を差し引いた金額をベースに月額料金を算出するプランです。新車モデルはもちろん、BMW認定中古車のマイカーリースも可能です。
マイカーリース契約終了後は、以下の4つから希望のプランを選択できます。
- 車両返却(※1)
- BMW新車へ乗り換え
- 再リース(※2)
- 車両買取
注意
(※1)車両返却を選択する場合、車両査定価格(リース終了時)と残存価格(リース契約時)の差額を精算します。
(※2)再リースを選択する場合、別途審査が必要となります。
BMWクローズドエンド・リース
BMWクローズドエンド・リースとは、BMWが残存価格を設定し、その分を差し引いた金額をベースに月額料金を算出するプランです。マイカーリースの対象は新車モデルのみで、BMW認定中古車は対象となりません。
BMWが残存価格を保証するため、マイカーリース契約終了時に査定価格と残存価格の差額を精算する必要はありません。定期的に乗り換えたい方、他に乗ってみたいモデルがある方におすすめです。
月額料金に含まれる項目
BMWオープンエンド・リース、BMWクローズドエンド・リースともに、定額の月額料金には以下の項目が含まれています。
- 車両本体価格
- 自動車重量税
- 自動車税
- 自賠責保険料
- 登録時の諸費用
これらの項目は月々の料金に均等に割り振られるため、税金や保険の支払い時期に支出が増えることはなく、常に一定の支払いを維持できます。
さらに、以下のオプションプログラムも月額料金に組み込めます。
- メーカーパッケージ(オプションパッケージを含む)
- ディーラーオプション
- BMW自動車保険
- 延長保証
- 車検費用サポート
BMW社独自の点検システム
正規ディーラーでマイカーリース契約する場合、購入時と同様のメンテナンスサービスが受けられます。BMW正規ディーラーでは、法律で定められた1年点検、2年点検(車検)にBMW社独自の点検項目を加えた点検システムを導入しています。
専任のサービスアドバイザーやドイツ本国と同様のスキルを持つメカニック、BMWのために用意された最新設備による正規ディーラーならではの行き届いたメンテナンスシステムで、マイカーリース契約期間中の安全を徹底的に保持します。
BMWローンプログラムとの違い
BMWの正規ディーラーでは、マイカーリースとともに、ローンプログラムも用意されています。どちらも月々の料金を支払いながらクルマを所有するシステムですが、ローンプログラムの場合、車両代以外の費用(税金やメンテナンス費用)は月額料金に組み込まれません。
マイカーリースとマイカーローンの違いは以下の表を参考になさってください。
比較項目 |
マイカー
リース |
マイカー
ローン |
---|---|---|
内容 | 税金・保険料・ メンテナンス費用 などの 維持費をすべて 一本化し、 月々の費用に均等に 割り振られる |
車両代を分割し 月々の支払いを 軽減できる |
BMW正規 ディーラー プログラム |
オープンエンド・リース (残価精算必要)、 クローズドエンド・ リース (残価精算不要) |
バリューローン (据置額自由型)、 フューチャー バリューローン (据置額固定型)、 スタンダードローン (月々均等型)、 アクセサリーローン (BMW純正 アクセサリー専用) |
こんな人に おすすめ |
月々の支払いを 安定させたい人、 頭金ゼロで新車を 所有したい人、 定期的にクルマを 乗り換えたい人 |
自分でクルマの管理を したい人、 走行距離が長い人、 自由に車両を カスタマイズしたい人 |
正規ディーラーでマイカーリースを利用するメリット
BMWの正規ディーラーでマイカーリースを利用するメリットは以下のとおりです。
購入時と同様のアフターサービスが受けられる
正規ディーラーでマイカーリース契約する場合、契約期間中は購入時と同様の充実したBMW専用アフターサービスが受けられます。BMW正規ディーラーのスタッフが万全の体制でサポートしてくれるため、安心してリース契約できるでしょう。
また、クルマの登録ナンバーも購入時と同様に、契約者の地域のものに設定してもらえます。
残存価格をもとにリース契約の延長が可能(オープンエンド・リースの場合)
BMWオープンエンド・リースプログラムを契約する場合、リース契約時に設定した残存価格をもとに契約延長(再リース)が可能です。
ただし、初年度登録より12年以内にリースを終了できる期間であることが再リースの利用条件となっています。
また、再リースする場合も、これまでのマイカーリース契約を引き継ぐ形となるため、引き続き各種税金や自賠責保険料を含む定額の月額料金での支払いとなります。
契約延長するからといって、支払い方法が変わることはありません。これまで通りの契約条件で、気に入ったクルマを乗り続けられます。
BMW専用の自動車保険で安心サポート
BMWの正規ディーラーでは専用の自動車保険を用意しており、マイカーリースでも利用できます。保険の契約から事故が発生した際の保険金請求手続きまで、BMWのセールスコンサルタントとサービススタッフがトータルにサポートします。
交通事故等でクルマが破損した際は、BMW正規ディーラーによる高クオリティな修理が受けられます。BMW専用自動車保険のため、契約時の手続きから修理まで正規ディーラーにて一貫対応が可能です。
また、BMW自動車保険料をマイカーリースの月額料金に組み込むことで、毎月フラットな支払いをキープできます。
BMWでマイカーリースを契約するデメリット
BMWの正規ディーラーでマイカーリースを契約するデメリットは以下のとおりです。
中途解約時・リース満了時にはリサイクル料の支払いが必要
マイカーリースの中途解約時・リース契約満了時には、車両を廃棄処分する際に必要なリサイクル料を支払わなければなりません。
リサイクル料は車両購入時にBMWにて立替え対応をしていますが、マイカーリース料金の中には含まれていないため、中途解約やリース契約満了でクルマを手放すときに契約者側で精算する必要があります。
車両の改造は一切不可(クローズドエンド・リースの場合)
BMWクローズドエンド・リースプログラムを契約する場合、車両の改造は一切不可となっています。
クローズドエンド・リースは、残存価格の責任をBMWが保証するプログラムです。車両を改造するとリース終了時の査定価格が下がることが予想されるため、クローズドエンド方式では改造が認められないのが一般的です。
車両を改造したい場合は、契約者が残価精算するオープンエンド・リースプログラムを検討することになりますが、査定価格と残価の差額に注意しなければなりません。査定価格が下がり残価との差額が大きくなれば、リース終了時の精算が高額になってしまうからです。
公式サイトで月額シミュレーションができない
BMWの公式サイトで月額シミュレーションができるのはマイカーローンのみで、マイカーリースには対応していません。
公式サイトの情報だけではマイカーリースの予算が立てられないため、リース契約期間や対象車両、月額料金などの詳細を知りたい場合は、直接BMWへの問い合わせが必要です。
おすすめは街中のマイカーリース会社?
BMWをマイカーリースできるのは正規ディーラーだけではなく、街中のマイカーリース会社でも可能です。ただし、街中のマイカーリースは国産車のみに対応する会社が多いため、BMWの取り扱いがあるか最初に確認しておく必要があります。
ここでは、街中のマイカーリース会社でBMWをリース契約するメリット、BMWに対応するおすすめのマイカーリース会社をご紹介します。
選べる車種が豊富
街中のマイカーリース会社では、BMWに限らずさまざまなメーカーのクルマを取り扱っています。さらに、国産車や外車、新車や中古車など多種多様なクルマが用意されているため、豊富な車種から希望のクルマを選択できます。
ただし、国産車・外車の両方を扱う会社もあれば、国産車のみ、外車のみ、中古車のみなど、マイカーリース会社によって取り扱いに違いがあります。公式サイトなどで取り扱い車両が公開されているため、事前に確認しておくことをおすすめします。
月々のリース料金が割安
正規ディーラーと比べ、街中のマイカーリース会社では月々のリース料金が安く設定されています。
まとまった出費が抑えられるマイカーリースとはいえ、高級車をリースする場合はどうしても月々の支払いが高くなりがちです。少しでも出費を抑えたい方は、街中のマイカーリース会社も検討してみてはいかがでしょうか。
メンテナンスサービスも充実
メンテナンスに関しては、中には正規ディーラーでメンテナンスが受けられるマイカーリース会社もありますが、基本的には会社が指定する整備工場でメンテナンスを受けることになります。
しかし、正規ディーラーのメンテナンスではないからといって、不安になることはありません。
たとえば、輸入中古車を専門に扱う「マリオットマーキーズ」では、自動車整備技術の世界基準であるBOSCH(ボッシュ)ドイツ本国から認定される「ボッシュカーサービス」認定整備工場でメンテナンスが受けられます。BMWはもちろん、ベンツやポルシェ、ロールスロイスなどさまざまな高級輸入車の整備を行っています。
BMWを取り扱うおすすめマイカーリース会社
マリオットマーキーズ
株式会社マリオットマーキーズは、BMWやベンツ、ポルシェ、ジャガーといった高級輸入車の販売・買取・整備を行う会社です。
マリオットマーキーズのマイカーリース「マーキーズオートリース」では、新車・中古車ともにリース契約に対応しています。ボッシュカーサービス認定整備工場でのメンテナンスが受けられるため、安心してマイカーリースを利用できるでしょう。
YANASE(ヤナセ)
株式会社ヤナセは、BMWやベンツ、スマート、アウディといった高級輸入車を取り扱う輸入車ディーラーのパイオニアです。
ヤナセのマイカーリース「ヤナセオートリース」は、第三者検査専門機関から厳正に検査された認定中古車がマイカーリースの対象です。全車にヤナセ認定中古車保証と24時間・365日対応のロードサービスが付いており、納車前には最大80項目に及ぶ点検・整備が行われています。
まとめ
日本でも人気の高いドイツの高級自動車メーカー「BMW」は、正規ディーラーや街中のマイカーリース会社にてリース契約できます。
BMWの正規ディーラーでは、残価精算が必要な「BMWオープンエンド・リース」か、残価精算がいらない「BMWクローズドエンド・リース」のどちらかを選択できます。
オープンエンド・リースの場合、契約満了後も同じクルマに乗り続けたい場合は、残価をもとにリース契約の延長が可能です。契約内容はすべて引き継がれるため、契約延長後もこれまで同様に定額の月額料金を支払いながら気に入ったクルマを所有できます。
また、BMWのマイカーリースは街中のリース会社でも契約できます。正規販売店のマイカーリースではありませんが、充実のメンテナンスが受けられるうえに、正規ディーラーと比べると割安で利用できるため、費用の負担を抑えたい方におすすめです。
BMWをはじめとした高級輸入車の所有をお考えの方は、マイカーリースという選択肢も視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。